パニック障害
パニック障害とは
パニック障害は、突然の強い不安発作(パニック発作)が繰り返し起こる状態を指します。発作中には、心拍数の増加、息切れ、胸の痛み、めまい、発汗、震えなどの身体的症状が現れることが多く、発作は数分から数十分続く場合があります。発作は予測が難しく、再発への強い恐怖心から日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。
パニック障害の原因
パニック障害の正確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が複雑に絡み合っていると考えられています。主な要因には以下のものが挙げられます:
-
ストレスや心理的な要因
大きなストレスや心理的なトラウマが引き金となることがあります。例えば、仕事や人間関係の問題、過去のトラウマなどが影響する場合があります。 -
遺伝的要因
家族にパニック障害や不安障害を持つ人がいる場合、発症のリスクが高まる可能性があります。 -
脳内化学物質のバランス異常
脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの不均衡が不安を引き起こすことがあります。 -
身体的要因
甲状腺機能亢進症や低血糖症など、身体的な健康問題がパニック発作を引き起こす場合があります。 -
生活習慣や環境要因
睡眠不足、カフェインやアルコールの過剰摂取なども発症リスクを高めることがあります。
こんな症状がある場合は当院にご相談ください
- 突然の強い不安感や恐怖感
- 心拍数の増加
- 息切れや呼吸困難
- 胸の痛みや不快感
- めまいやふらつき
- 発汗や冷や汗
- 身体の震えや震動
これらの症状が繰り返し現れたり、日常生活に支障をきたしている場合は、早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。
治療方法
薬物療法
抗うつ薬や抗不安薬(特にSSRIやSNRI)が使用され、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、不安やパニック発作を軽減します。薬物療法は効果が高い一方で、医師と相談しながら慎重に進める必要があります。
心理療法
認知行動療法(CBT)は、パニック障害において特に効果的です。CBTでは、発作を引き起こす思考や行動のパターンを見直し、不安に対処するための具体的な技術を学びます。
リラクゼーション法や呼吸法
心身の緊張を緩和し、発作が起きた際に冷静さを保つ助けとなります。例えば、深い呼吸を意識することで、過剰な交感神経の活動を抑えることができます。
パニック障害は、適切な治療を受けることで、多くの場合、症状をコントロールすることが可能です。当院では、患者様一人ひとりに合った治療プランを提案し、快適な生活を取り戻すお手伝いをしております。お困りの際は、ぜひご相談ください。